そういえば19日にTier 2選手権の開催が審議されるけど、それと一緒に来年のAllianz Leagueで採用される試行ルールも審議されるの。
試行ルールね。今年もなんかあったよね?
ええ。今年のAllianz Leagueでもいくつか試行ルールはあったわ。来年はその試行ルールの一部を引き続き採用するの。内容は次の通りよ。
2020年採用の試行ルール
- 相手陣45mラインより相手方で20m以上距離のキックパスを地面に落とさず捕球した場合にマークを宣言出来る。
- ブラックカードの罰則を強制交代から10分間のシンビン(時間限定退場)に変更。
- キックアウトを20mラインから行う。
んー、文字だけだと今一つ伝わりにくいわね…。
だと思ってGAA公式が出した去年の試行ルールに関する説明図を用意したわ。ここの3~5ね。
この相手陣でのマークってのは何か意味があるの?
一番の理由はキックパスの促進ね。45mよりも近い位置でマークからフリーキックを得られれば、フリーキックで直接ポイントを狙える事が多いから攻撃側は積極的にキックパスを狙うと。
そんなにキックパスを増やしたいものなのかしらね。
「フットボール」なんだからもっとキックを重視すべきっていう意見はあるみたいよ。ハンドパスで回し続けてたらバスケットボールやハンドボールと変わらないみたいな。
何処とは言わないけどハンドパスばっかりって所あるもんねー。
何処とは言わないけど、ね。実際データとしてキックパスとハンドパスの割合に変化はあったみたいよ。だから継続して様子を見るみたい。
シンビンについては分かりやすくなったよね。今一つ強制的な交代って効果あるのか良く分からないし。
今年のアルスター選手権準決勝だっけ?TyroneのPeter Harteが開始10分くらいでブラックカード貰った試合。
あったねー。あれはDonegalとしては大きかったわ。ああいう中心選手がいきなりいなくなるってなればインパクト大きいけど、そうじゃないと選手層厚いチームだとほぼ影響無いよね。
そういう意見は実際あるみたいね。ちなみに、シンビン1回あたり約1.9点のアドバンテージがあるってデータも出てるみたい。今年のAllianz Leagueの1試合平均得点がほぼ14点なので、罰則としてはそこそこの効果はあるんじゃないかしら。
最後のキックアウトについては?
これは早めに前線にボールが送られる事で、より攻撃的な展開を期待してるってことかしら。具体的なデータについては見かけなかったけど継続してるって事は効果はあるみたいね。
何らかの効果が無いと改正する意味も無いしね。
さっきの図の2番、サイドラインからのフリーキックは前方に蹴らなければならないってルールが今年は採用されてたんだけど、あんまり試合に影響ないからという理由で今年は採用されないらしいし。
まあ見ててもその辺はどっちでもいいやって感じだもんね。
ちなみにAllinaz Leagueからと言ってたけど正しくはその前に各地方で行われるInter-Countyのカップ戦から試行は始まるの。今年のルールの中にはそのカップ戦だけ採用されてリーグの前に却下されたルールなんてのも存在したわ。
あれか…。
そう。自陣でボール回しに使うハンドパスは連続3回までっていうルール。
キックパス促進のためにという理由は理解出来たんだけどね…。
いちいち選手全員がハンドパスの回数把握するのは難しいし、審判は審判でカウント間違えるしで大不評。
ちょっと試しにやってみれば分かるもんだと思うんだけど、それをほんとに公式戦でやっちゃうところが割とアバウトよねGAAって。
まあ来年は今年のルールから厳選してるからこんな事はもう無いと思うわ。
あとはこれがAll Ireland選手権でも採用される日が来るかよね。
そこはまた先の話だろうけど興味はあるわね。