反則行為(1)Technical Foul

プレー中の反則

以下のプレーは反則となり、相手チームにフリーキックが与えられる。

  • ボールを保持して5歩以上、もしくは5歩移動する相当の時間ボールを保持し続ける。
  • ボールを投げる。
  • 拳を用いる、もしくは掌を用いて下手で叩くことなくハンドパスを行う。
  • 地面にあるボールを手、または膝で拾い上げる。
  • ボールの上に寝転がる。
  • ボールを2回連続でバウンドさせる。
  • ハンドパスしたボールを他の選手が触れたり、地面やゴールポストに触れたりする前に自分で捕球する。
  • 相手の選手が保持しているボールを掴む。
  • ボールを持ち帰る際に、持ち替える方の手で持つ前に、元々持っていた方の手を離す。
  • 一度ボールを保持する手を変えた場合に、ボールをバウンドさせるかtoe-tapをする前にもう一度保持する手を変える。
  • ボールを持ったまま得点エリアのゴールラインを超える。
  • ボールを保持している選手が手によるプレーでゴールをあげる。
  • 故意にラインから外に出る。

以下のプレーを行った場合はフリーキックの他、警告が出る場合がある。

  • 相手選手の気を散らす等優位を得るために、ゴールポストを用いて妨害行為を行う。

Square Ball

ゲーリックフットボール独自の反則としてSquare Ballというものがある。この反則を犯した場合は相手にフリーキックが与えられる。

  • 攻撃側の選手は以下の条件において相手ゴール前の小さい四角のエリアに入ってはなならない。
    1. セットプレーを含むプレー中において、小さい四角のエリアにボールを入れるプレーが発生する前に小さい四角のエリアに選手が入った場合。
    2. セットプレーにおいてはボールが小さい四角のエリアに入る前に小さい四角のエリアに選手が入った場合。
  • ただし以下の場合は例外となる。
    1. 小さい四角のエリアに入り込んだ選手が当該のエリアから外にボールを出した後、そのエリアを離れるまでの時間がない場合、その選手がボールに関与しないまたは相手の守備を妨害しないという条件でこの反則は見送られる。
    2. 小さい四角のエリアの外から当該のエリア内の選手が届かないくらい高いボールでポイントを獲得した場合は、選手が先にエリア内に入っていたとしても 、相手の守備を妨害しない限りはポイントは認められる。

セットプレーの反則

フリーキックまたはサイドラインからのフリーキック時の反則

攻撃側の反則

以下の場合は反則となり、相手チームのフリーキックとなる。

  • フリーキックまたはサイドラインからのフリーキック時に、ボールから13m以上選手が離れない。

以下の場合は反則になり、フリーキックは取りやめになりスローインとなる。(得点が入った場合も認められない)

  • 蹴った選手が他の選手が触れる前に蹴ったボールを捕球する。
  • ティー代わりに穴を掘る。
  • 本来の位置より前からフリーキックを行う、またはサイドラインからのフリーキック時にサイドラインを超えてフリーキックを行う。
  • フリーキックを蹴るのを遅らせる。
  • ティーを正規の場面以外で使用する。

守備側の反則

以下の場合は反則となり、相手チームにペナルティキックが与えられる。

  • 自陣の小さい四角のエリアにいる選手がボールから13m以上離れない。

以下の場合は反則となり、元のフリーキックの場所から13m前方でフリーキックとなる。

  • キッカーから13m以上離れない。
  • ボールを遠くに蹴る、ボールを渡さない等の遅延行為を行う。
  • ジャンプしたり、腕をバタバタさせたり、その他動きや言葉で相手の気を散らそうとする。ただし、手を垂直に上げたままにすることは可。

キックアウト時の反則

攻撃側の反則

以下の場合は反則となり、攻撃側のゴール前20mライン上でスローインとなる。

  • 蹴った選手が他の選手が触れる前に蹴ったボールを捕球する。
  • フリーキックを蹴るのを遅らせる。
  • 他の味方選手が20mラインの内側に入る。
  • ボールが13m以上飛ばない、または20mラインの外側まで届かない。
  • キックアウトが大きな四角エリア内の13mライン上から行われない。

守備側の反則

以下の場合は反則となり、守備側の自陣20mラインから相手チームのフリーキックが与えられる。

  • 相手の20mラインより内側に選手がいる。

ペナルティキック時の反則

攻撃側の反則

以下の場合は反則となり、相手チームのフリーキックとなる。

  • 20mラインまたは半円のラインより前方に選手がいる。

守備側の反則

以下の場合は反則となり、 ペナルティキックによる得点が入らなかった場合、主審はやり直しを認めることが出来る。

  • ボールが蹴られる前にゴールキーパー以外の守備側の選手が20mラインまたは半円のラインの内側に入る。
  • ボールが蹴られる前にゴールキーパーがボールから11m以下になる方向に動く。

マーク後のリスタート時の反則

守備側の反則

以下の場合は反則となり、元のフリーキックの場所から13m前方でフリーキックとなる。

  • マークによるフリーキックで相手選手が10m以上離れずに相手のフリーキックを故意に妨害する 、または妨害しようとする。

以下の場合は反則となり、 相手のフリーキックとなる。

  • マークの後すぐにプレーを再開した選手に対し、4歩以上進むまたは4歩進むのに必要な時間ボールを保持している間、またはボールを扱うプレーをする前に、相手選手がボールを奪おうとする。

その他

同時の反則

両チームの選手が同時に反則を行った場合はスローインとなる。

アドバンテージ

反則を受けた側が優位な状況にある場合には、主審はプレーの継続を認めることが出来る。5秒間アドバンテージは継続し、その間に反則を受け手側の優位がなくなったと主審が判断した場合は、反則が発生した場所に戻ってフリーキックを与える。