ゲーリックフットボールのルール概要
2019.08.24
フィールド・人数・時間など
- フィールドのサイズはおよそ82m×137m。
- プレイヤーは両チーム15人。ゴールキーパー1人、ディフェンダー6人、ミッドフィルダー2人、フォワード6人が基本構成。
- 試合時間は30分ハーフ。ただし、All Ireland Championshipのようなinter countyレベルでの試合は35分ハーフ。
- ボールの重さは480~500g、大きさは円周68~70cmの球形。ただし、女子や少年世代では一回り小さいボールを使用する。
得点と勝敗
- 両サイドにゴールがあり、ゴールポストはクロスバーを超えた高さまで伸びている。
- 相手ゴールにボールを入れれば3点。
- クロスバー上のポールの間(延長線上含む)を通せば1点。
- 得点は(ゴール数)ー(1点を取った回数)表記で表す(2-17だと23点となる)。
- 得点を多く取ったチームが勝者。
- 同点の場合のルールは大会等によって異なる(引分、延長、再試合、PK戦)。
攻撃のルール
- ボールを持った選手はボールを保持したまま4歩まで歩くことができる。もしくは約4秒(原文では4歩歩く程度の時間)間ボールを保持可能。
- 5歩以上歩く前に次のいずれかのプレーを行わなければならない。(1)ボールをバウンドさせる(2)つま先でボールを蹴って受け取る
- ボールをバウンドさせるプレーは2回続けてはいけない。
- つま先でボールを蹴って受け取るプレーは続けて行うことは可能(このプレーはゲーリックフットボールにおける特徴的なプレーの一つである)。
- ボールを投げるパスは禁止。拳か手のひらで弾いてパスをすることは可能。
- キックによるパスは基本可能。
- 地面にあるボールは手で拾い上げてはいけない。脚を使って拾い上げなければならない(女子は手で拾い上げても可)。
守備のルール
- 守備側は両足を地面につけないタックルは反則。肩をぶつけるタックルは可能(女子はこのタックルも禁止)。
- 相手のボール保持者に対しては片手の手のひらでボールをはたく行為は可能。両手ではたく、拳で叩く、ボールを持って引っ張る行為は反則となる。
罰則
- 反則をした場合は基本相手にフリーキックが与えられる。
- ゴール前に描かれた2つの正方形のエリアのうち、大きい方の内側で反則を犯すと、ゴールから13m手前からのペナルティキックが与えられる。
- 悪質な反則に対して3種類のカード(イエロー、ブラック、レッド)が提示される場合がある。
- イエローカードは警告を意味する。イエローカード2枚で退場となる。
- ブラックカードは強制交代を意味する。当該の選手は退場となり、交代の選手が入る。ただし、イエロー+ブラックの場合はイエロー2枚と同様退場処分となる。
- レッドカードは退場を意味する。
試合の開始・中断・再開
- 試合開始および後半開始時はフィールド中央で審判が頭上に放り投げたボールを奪い合う(スローイン)。このため、ゲーリックフットボールの試合開始は「スローイン」と呼ばれる。
- サイドラインにボールが出た時はキックインでボールをプレーエリア内に入れる。
- 得点が入った後および、攻撃側の選手が最後にボールに触れてエンドラインにボールが出た時は、守備側にボールが移り、守備側ゴール前からフリーキック(キックアウト)。
- 守備側の選手が最後にボールに触れてエンドラインにボールが出た時は、攻撃側が守備がゴールから45mの場所に引かれたラインからフリーキック(45m)。